【展示の概要】
麻は縄文時代から編布(アンギン)などに使われてきた、身近な素材の一つです。糸や布そのものは地中で腐ってしまうため、遺跡ではなかなかお目にかかることができません。
しかし、最近は、機織りの復元実験や分析により、使用された植物を特定する「繊維考古学」などさまざまな研究が進んでいます。
今回の企画展では、麻の利用とその歴史について、新潟市および近隣の考古資料を中心に、絵図・復元写真なども合わせてわかりやすく展示します。
またあわせて、企画展に関連した特別講演会や、県指定文化財である南赤坂遺跡・的場遺跡出土品の特別公開を行います。
令和5年9月12日(火曜)から令和6年3月24日(日曜)まで
平日:午前9時から午後5時まで
土曜・日曜・祝日:午前10時から午後4時まで
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合翌日)、9月26日(火曜)、11月24日(金曜)、12月28日(木曜)から1月3日(水曜)まで、3月21日(木曜)
無料
縄文時代:峰岡城山遺跡
弥生時代:古津八幡山遺跡
古墳時代:六反田南遺跡(新潟県より借用)、的場遺跡・御井戸遺跡
古代:的場遺跡、大沢谷内遺跡
中世:山岸遺跡・小船戸遺跡(新潟県より借用)
お引き関連資料、復元された弥生時代の機織り機など
企画展2「育てる・紡ぐ・織る 麻の歴史」チラシ(PDF:1,711KB)
企画展2のチラシをダウンロードできます
日時 令和5年11月3日(金曜・祝日)午後1時半から午後3時
講師 東村 純子氏(福井大学准教授)
会場 新潟市文化財センター研修室
定員 先着30名
申込み 不要(当日、直接会場へお越しください)
Zoomによる配信について 講演会会場からZoomによるオンライン配信を行います。希望される方は、オンライン申請システム(「e-NIIGATA」)からお申込みください。
機材の都合上、音声が聞き取りにくいことがあります。
その他 いきいき県民カレッジ対象講座です。ただし、オンライン配信による聴講はいきいき県民カレッジ対象外となり、受講スタンプの押印またはシールの配布はできませんのでご注意ください。
オンライン申請システム(「e-NIIGATA)」)はこちら(10月4日午前9時受付開始)(外部サイト)
配信申込み締切:10月31日(火曜)午後5時
にいがた文化財一斉公開は、新潟県が県内各地の国・県指定文化財を所有者・管理者等と連携して同時期に公開し、身近な文化財に親しむ機会を提供するものです。
新潟市文化財センターでは、県指定文化財である南赤坂遺跡と的場遺跡の出土品を企画展2の会期に合わせて一部展示します。
展示期間 令和5(2023)年9月12日(火曜)から令和6(2024)年3月24日(日曜)まで
南赤坂遺跡
角田山の東麓に立地する遺跡です。縄文時代の前期から平安時代までの間に断続的に営まれた遺跡ですが、古墳時代にピークを迎えます。
1993年に農地造成に伴い発掘調査が行われました。その結果、古墳時代の土器や管玉の製作資料とともに北海道の続縄文文化の系譜を引く土器や打製石器が出土しました。二つの異文化接触を示す重要な資料として新潟県文化財に指定されています。今回はその一部を展示しています。
的場遺跡
信濃川左岸の旧的場潟の東南端に位置します。古墳時代と奈良・平安時代を主体とする遺跡です。
1989年・1990年に土地区画整理事業に伴い発掘調査が行われました。発掘調査では官衙(役所)の存在を示すものや墨書土器、祭祀に使用された木製品、漁労関連の出土品が多く出土しています。
水産物を中心とした物資管理を行っていた施設と考えられ、古代越後の在り方を示す資料として貴重なことから出土品は新潟県文化財に、遺跡は新潟県史跡に指定されています。
〒950-1122 新潟県新潟市西区木場2748-1
TEL:025-378-0480 FAX:025-378-0484
URL:https://www.city.niigata.lg.jp/kanko/bunka/rekishi/maibun/maibun/index.html