日本遺産『「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化』をめぐる、
信濃川火焔街道を構成する自治体をご紹介します。
新潟市は古くから「みなとまち」として栄え、明治22年の市制施行以来、近隣市町村との合併によって人口約81万となり、平成19年4月1日には本州日本海側初の政令指定都市となりました。
新潟市は、整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しているなど、陸上交通網が充実しているほか、国際空港、国際港湾を擁し、国内主要都市と世界を結ぶ本州日本海側最大の拠点都市として高次の都市機能を備えています。一方で、広大な越後平野は、米のほか、野菜、果物、畜産物、花き類など、農畜産物の一大産地です。また、日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河、福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟といった多くの水辺空間と里山などの自然に恵まれています。
ものづくりのまちとして全国的に有名な三条市。新潟県のほぼ中央に位置し、東部は緑豊かな森林が福島県境までのび、そこを水源とする清流五十嵐川が市域を横断しています。北西部は日本一の大河・信濃川の沖積平野が広がり、桃・梨を始めとする果樹栽培や稲作を中心とした豊かな穀倉地帯が広がります。
上越新幹線の燕三条駅と北陸自動車道の三条燕I.Cが隣接するなど、産業・交通の要衝であると同時に、県央における中核都市としての機能と役割を担っています。
長岡市は、日本一の大河・信濃川が市内中央にゆったりと流れ、守門岳から日本海まで市域が広がる人口28万人のまちです。過去、幾多の災禍に遭いながら、長岡の人とまちは、「米百俵の精神」(※)で立ち上がってきました。そして、シティホールプラザ「アオーレ長岡」、「子育ての駅」など全国にさきがける人づくり、まちづくりを進めています。
※「米百俵」の精神戊辰戦争に敗れ困窮を極める長岡藩に、支藩の三根山藩から見舞いの米百俵が贈られました。時の大参事・小林虎三郎は、「食えないからこそ教育を」の信念でその米を売り、国漢学校開校の資金に充てたのです。長岡のまちづくりの指針や人材教育の理念となっています。
十日町市は新潟県の南部、信濃川中流域に位置する人口6万2千人の地方都市です。県庁のある新潟市から約85kmの距離にあります。まちの東側、西側に山々があり、妻有盆地(つまりぼんち)という盆地を形づくっています。その盆地の中央部を南北に信濃川が流れています。
十日町市は日本有数の豪雪地帯で、絹織物と魚沼コシヒカリの産地として知られています。四季折々に豊かな表情を見せる十日町市の自然。雪解けとともに一斉に芽吹く春。緑豊かな夏。実りの秋。そして冬には毎年2メートルを越える雪が私たちのふるさとを包みます。
津南町は新潟県の最南端にあり、信濃川沿いに位置する自然の豊かな町です。特に日本一の河岸段丘をはじめ中津川の渓谷美で知られる秋山郷、高山植物の豊富な苗場山・小松原湿地、そして様々なリゾート(マウンテンパーク津南・グリーンピア津南)や山伏山林公園、名水百選・竜ヶ窪の名水が続き1年を通して様々な四季やイベントが満喫できます。
またその歴史も古く旧石器時代から弥生時代にかけての遺跡が点在しており、特に沖ノ原遺跡や神山遺跡など全国的にも貴重な遺跡も多く見ることができます。歴史民族博物館ではこの地域全体から集められた生産や生活に使われた民具が展示されています。重要有形民族文化財1,686点、県指定文化財1,064点とどれも一見の価値があります。
魚沼市は新潟県の南東部に位置し、平成16年に堀之内町、小出町、湯之谷村、広神村、守門村、入広瀬村の6つの町村が合併して誕生しました。県内有数の豪雪地帯としても有名であり、特性を生かした農産品・特産品は、大勢のお客様から好評いただいております。
魚沼市は自然豊かな魅力に溢れています。
新潟県内で唯一、新潟県側から尾瀬に行くことが出来る尾瀬・魚沼ルートには途中、奥只見湖を船で渡る場所があります。船上から見える奥br只見湖は絶景です。お車でお越しの場合は、道中の枝折峠から見る事が出来る「滝雲」をぜひご覧ください。
魚沼市は福島県の只見町と隣接しており、小出駅から会津若松駅を結ぶ「只見線」は、日本一紅葉の美しい鉄道路線として、また、雪景色がきれいなローカル線としても有名です。
4月上旬には、流氷を彷彿させる「雪流れ」を大白川の破間川ダムで見る事ができます。
また、「日本のミケランジェロ 石川雲蝶」の作品や、只見線沿線にある国指定重要文化財の「豪農の館目黒邸」や「佐藤家住宅」は歴史を感じさせてくれます。
大湯温泉・栃尾又温泉・折立温泉が並ぶ湯之谷温泉郷では、旅の疲れを癒し、心も体も魚沼を満喫していただけるでしょう。