十日町市
笹山遺跡は昭和55年から60年の間に発掘調査が計7回行われました。炉跡112基のほか、配石、土抗、埋がめなどが多く発見されました。縄文時代中期から後期の馬蹄形をした大きなムラの跡と考えられています。平成11年6月7日、国宝に指定されました。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。土器は火焔型、王冠型をはじめとする深鉢形土器が57点あります。ほかに、浅鉢形土器が5点、小型土器が7点あります。
所在地:津南町大字下船渡丁3934番地
時期:縄文時代中期
高さ:27cm
所蔵:
農と縄文の体験実習館「なじょもん」
この火焔型土器は、4単位の鶏頭冠把手は時計回りで巡り、立ち上がりも高く、把手のブリッジの窓は「ハート形」で、沖ノ原遺跡出土の火焔型土器に類視します。左ブリッチの上に刻まれた菱形文はえぐりが強調され、「星形」に見え、堂平遺跡出土の火焔型土器と類似します。これらの特徴を持つ土器は道尻手遺跡からも出土しています。
鋸歯状突起、楕円区画文、袋状突起を持ち、鶏頭冠把手の下には眼鏡状突起が貼付されています。そして、胴部を4単位に区画され、胴部区画線に袋状突起が貼付され、この点でも堂平遺跡や道尻手遺跡の火焔型土器に類似し、地域性が注目されています。
高さ:34.5cm
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
高さ:57.5
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
所在地:津南町大字中深見丁157番地外
時期:縄文時代中期
高さ:28.5cm
指定:国定指定重要文化財(考古資料・平成18年)
所蔵:
津南町歴史民俗資料館
器高28.5cm、口径22cmの王冠型土器です。
左右非対称の短冊状把手は左側に抉りがあり、トンボ眼鏡状突起が貼付され、そしてその下へとS字状の粘土紐が貼り付けれ、袋状突起が貼付されています。
また、胴部を4単位に区画する縦位区画が表現され、縦位区画の中央部および逆U字状文には刻みが付けられています。
高さ: 27.2
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
所在地:三条市長野字下田
時期:縄文時代中期
高さ:18cm
指定:三条市有形文化財(平成29年3月27日)
所蔵:
三条市下田郷資料館
口縁部から底部まで約6割が残っていて、推定復元した器高は約18cmでした。土器内面には、たくさんの炭化物が付着しています。
トンボ眼鏡状突起が変化したと見られるものや胴部弧状に変化したJ字状文、逆U 字状にならない縦位区画などに文様の形骸化が見られ、より新しい形態の王冠型土器とわかります。
所在地:長岡市関原町
時期:縄文時代中期
高さ:29.5cm
指定:国指定重要文化財 ( 考古資料、平成2年指定 )
所蔵:
長岡市馬高縄文館
所在地:長岡市関原町
時期:縄文時代中期
高さ:29.7cm
指定:国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵:
長岡市馬高縄文館
所在地:魚沼市親柄字上ノ原
時期:縄文時代中期
高さ:29.0cm
所蔵:
魚沼市教育委員会
口径27.6cm 器高29.0cm、底径19.0cmの火焔型土器です。原居平遺跡や正安寺遺跡の火焔型土器と比べると器高は最も小さいが、口径と底径は最も大きい火焔型土器です。頸部と胴部の境界の径は原・居平遺跡のものよりも大きく、寸胴が顕著であります。また、鶏頭冠突起や鋸歯状突起いずれも低いことと、頸部の連孤文が特徴です。
高さ:26.2
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
所在地:三条市吉野屋字松原
時期:縄文時代中期
高さ:19cm
所蔵:
三条市歴史民俗産業資料館
口縁部から底部まで約7割が残っていて、推定復元した器高は約19cmでした。J字文や逆U字状の胴部縦位区画文などの文様が貼付され、長野遺跡の王冠型土器より古い形態をしています。頸部文様や胴部上位文様が同じ文様の配列が連続することが特徴です。
所在地:津南町大字下船渡甲6296番地外
時期:縄文時代中期
高さ:53cm
所蔵:
農と縄文の体験実習館「なじょもん」
器高53cm、口径32cmの日本最大級の王冠型土器です。この土器の個性的な特徴はその大きさとともに波状口縁をもち左右対称の短冊状把手には、刻みを持ちません。また、橋状突起を配置し、S字状文が連環して1周します。波状口縁の低い部分には袋状突起が貼付されています。
そして、胴部は長く、4単位に区画する縦位区画が表現されここにも橋状突起が貼付され、その間には、独立した横S字状文が貼付されています。この特徴は、沖ノ原遺跡出土の火焔型土器の胴部と類似します。
所在地:津南町大字赤沢字沖ノ原
時期:縄文時代中期
高さ:29.5cm
指定:新潟県指定文化財(考古資料・平成7年)
所蔵:
津南町歴史民俗資料館
この火焔型土器は、馬高遺跡出土の「火焔土器」と比べると鶏頭冠把手、鋸歯状口縁などが酷似しています。特徴を指摘すれば、鶏頭冠把手は時計回りの4単位です。把手左ブリッチの上の掘り込みが菱形を呈し、胴部上位に独立した横S字状文が貼付されています。
所在地:新潟市西蒲区稲島
時期:縄文時代中期
高さ:約20cm(残存部)
所蔵:
新潟大学旭町学術資料展示館(あさひまち展示館)
大沢遺跡のB地区から出土した火焔型土器です。口縁部~胴部上半の破片で、4単位の大振りの突起(鶏冠状突起)をもっています。頚部には袋状突起や眼鏡状突起も配されており、火焔型土器の典型的な特徴がみられます。
所在地:長岡市関原町
時期:縄文時代中期
高さ:32.5cm
指定:国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵:
長岡市馬高縄文館
この種の土器は大きく立ち上がる四つの突起(鶏頭冠)が燃え盛る炎のようにみえることから「火焔型土器」と呼ばれています。もともと「火焔土器」とは、関原町の近藤篤三郎氏が馬高遺跡で最初に発見した土器に名づけたもので、その後に発見された類似の土器を一般に「火焔型土器」と言います。この火焔土器の様式は、中期の中ごろにはほぼ現在の新潟県全域に広がり、特に信濃川流域で最も発達しました。新潟県域はまさに「火焔土器の国」であり、長岡周辺はその中心地のひとつです。
所在地:魚沼市堀之内字春日平
時期:縄文時代中期
高さ:31.2cm
所蔵:
魚沼市教育委員会
29号住居跡から出土した、器高31.2cm、口径20.0cm、底径10.6cmの火焔型土器です。口縁部には時計回りの4単位の縦長に高い鶏頭冠突起を有してます。形は頸部がくびれて、火焔土器に類似しています。文様は、横S字状渦巻文などが貼付されてます。
所在地:三条市長野字下田
時期:縄文時代中期
高さ:28.5cm
指定:三条市有形文化財(平成29年3月27日)
所蔵:
三条市下田郷資料館
口縁部から底部まで約7割が残り、推定復元した器高は約28.5cm、口頸部:胴部の比率は1:1.2で口頸部が幅広なため、より古い火焔型土器と言えます。鶏頭冠状把手は右向きで1箇所に残っていました。蓋受け状の部分には1本の短隆起線で区切られる部分があります。楕円状刻目文は基本的に把手の間に4個、胴部は逆U字状の隆起線で区画され、胴部には棘状沈線(R2・L2またはR2・L1)が見られます。
所在地:三条市吉野屋字松原
時期:縄文時代中期
高さ:25.6cm
所蔵:
三条市歴史民俗産業資料館
口縁部から底部まで約6割が残り、推定復元した器高は約25.6cmでした。短冊形把手の頂部は、打ち欠かれたように残っていませんでした。
短冊形把手の下には、鼓を縦にしたような特徴的な模様が貼付されます。その鼓のような文様を挟んで、左側には逆J字状、右側にはJ字状の文様が向き合うような向きで施されます。胴部縦位区画文様が逆U字につながらないことからより新しい段階の土器である可能性があります。
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
平成11年6月7日、国宝に指定された笹山遺跡出土品928点中、火焔型土器とその仲間の王冠型土器が20個体が含まれています。新潟県にとって初の国宝誕生で、縄文土器では国内初の国宝という快挙です。
所在地:魚沼市原字上ノ原
時期:縄文時代中期
高さ:34cm
所蔵:
魚沼市教育委員会
30号住居跡から出土した、器高34cm、口径20.8cm、底径12.5cmの火焔型土器です。口縁部には時計回りの4単位の横長に低い鶏頭冠突起を有してます。頸部と胴部の境界の径が大きく、火焔土器に比べると寸胴な火焔型土器です。
所在地:津南町大字下船渡甲6296番地外
時期:縄文時代中期
高さ:40cm
指定:農と縄文の体験実習館「なじょもん」
この火焔型土器は、残念ながら、出土した状況では鶏頭冠把手が発見されず推定復元がされています。
把手左ブリッジの上に刻まれた菱形文はえぐりが強調され、「星形」に見え、堂平遺跡出土の火焔型土器と類似します。
鋸歯状突起、楕円区画文、袋状突起を持ち、鶏頭冠把手の下には眼鏡状突起が貼付されています。そして、胴部を4単位に区画され。J字文および刻みを持つ逆U字文などが表現され、火焔型土器の特徴をしっかりと持つ土器です。
所在地:津南町大字下船渡甲6296番地外
時期:縄文時代中期
高さ:18.5cm
所蔵:
津南町歴史民俗資料館
とても小さな火焔型土器です。4単位の鶏頭冠
把手は反時計回りで巡り立ち上がりも低いものとなっています。把手のブリッジの窓は「丸形」で、その間の鋸歯状突起も小さく、袋状突起を持ちません。楕円形区画文も半円文となり、頸部文様帯も幅が狭くなっています。胴部も短いものの4単位に縦位区画に横J字状文および逆U字状文が表現され、火焔型土器の特徴を持つ土器です。
所在地:長岡市関原町
時期:縄文時代中期
高さ:37.8cm
指定:国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵:
長岡市馬高縄文館
所在地:三条市吉野屋字松原
時期:縄文時代中期
高さ:46cm
所蔵:
三条市歴史民俗産業資料館
口縁部から底部まで約6割が残っていて、推定復元した器高は約46cmあり、このような大形のものは火焔のクニの中核地に出土します。
基隆起線にキザミをもつため古い火焔型土器です。文様と文様が流れるように横に連続し、剥落部分もありますが、鶏頭冠状把手の下の突起・文様に、上から袋状・トンボ眼鏡状・逆U字状とトンボ眼鏡状・袋状・トンボ眼鏡状・逆U字状の2種類の組合せがあります。楕円刻目文は鶏頭冠状把手の間に4個、蓋受け状の部分には把手の足の間から伸びる2本の短隆起線、胴部の隆起線には棘状沈線が施されます。
所在地:津南町大字中深見丁157番地外
時期:縄文時代中期
高さ:38.5cm
指定:国定指定重要文化財(考古資料・平成18年)
所蔵:
津南町歴史民俗資料館
器高38.5cm、口径38cmのどっしりした火焔型土器です。すなわち、高さと口径がほぼ同じ長さを示すという大きな器形上の特徴があります。また、頚部から口縁部への括れが沖ノ原資料と比べると緩くなっています。鶏頭冠把手は時計逆回りの4単位で配置され、沖ノ原資料とは異なります。把手のブリッジの窓は「ハート形」で、把手右ブリッチの上に刻まれた菱形文はえぐりが強調され、「星形」に見えます。また、胴部を4単位に区画する縦位区画文中位に袋状突起が貼付されています。
所在地:新潟市秋葉区秋葉1丁目
時期:縄文時代中期
高さ:28.0cm(残存部)
指定:ー
所蔵:
新潟市文化財センター
残存部の器高28.0cmの王冠型土器です。口縁の突起が扇状に立ち上がっており、王冠型土器の特徴を有しています。器形がある程度復元できる個体の発見は新潟市では数少なく、貴重な資料です。
ただし、胴部の文様が縄文であり、王冠型土器一般と比較した場合、破格であると言えます。
火炎土器様式分布域の辺縁部における王冠型土器の変異のあり方を示すものとして、注目すべき事例と考えられます。
所在地:三条市吉野屋字松原
時期:縄文時代中期
高さ:34cm
所蔵:
三条市歴史民俗産業資料館
所在地:津南町大字下船渡甲6296番地外
時期:縄文時代中期
高さ:60.7cm
所蔵:
農と縄文の体験実習館「なじょもん」
器高60.7cm、口径36.5cmの日本最大級の火焔型土器です。この土器の個性的な特徴は4つの鶏冠状把手が時計の逆回りという点です。把手のブリッジの窓は「ハート形」が少し歪み、把手右ブリッチの上に刻まれた菱形文はえぐりが強調され、「星形」に見えます。その下には、トンボ眼鏡状突起が貼付けられ、S字状の粘土紐が表現されています。そして、器面に剥がれが確認でき、形を作った後に粘土紐を貼り付けて文様を表現していることが観察することが出来ます。胴部は長く、区画線に袋状突起が貼付される点です。この2点の特徴は堂平遺跡の火焔型土器に類似します。
所在地:長岡市関原町
時期:縄文時代中期
高さ:31.3cm
指定:国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵:
長岡市馬高縄文館