津南町

道尻手遺跡津南町

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道尻手遺跡遠景

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道尻手遺跡完掘全景(航空撮影)

道尻手遺跡は、中津川右岸に形成された河岸段丘の中位段丘「貝坂面」にあり、標高約262mの地点に位置しています。貝坂面の縁辺部にあたり、一段下の「正面面」を望む崖線際に立地していることになります。

平成8年の発掘調査成果から、縄文時代中期前葉から後期中葉の巨大な集落遺跡であることがわかりました。中央の広場を中心として、その外側に夥しい数の柱穴列や貯蔵穴など、さらに外側に長方形大型住居跡が放射状に並んだ形で見つかりました。その外側には、現況においても湿った状態の低地部があり、ここに大量の土器や土製品、石器などが廃棄されていました。長方形大型住居跡と低地部の間の一部には、卵形住居跡がまとまっている場所も見つかりました。

発見された土器は、火焔型土器や王冠型土器を代表とする縄文時代中期中葉(約5000年前)のものが非常に多い特徴を示します。また、土器の文様が東北や信州、北陸地方などから出土する土器に似ているものがあります。当時、これらの地域と交流や交易があったことがわかります。

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道尻手遺跡配石遺構上部構造

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道尻手遺跡完掘状況(長方形大型住居跡)