魚沼市

原・居平遺跡魚沼市原字上ノ原

①原居平

原・居平遺跡は、魚野川の支流である田河川流域に位置し、標高約135mの上ノ原段丘にある縄文時代中期中葉~中期末葉(約4,500年前)の集落跡です。発掘調査は、昭和54年と平成8・9年に行われ、竪穴住居跡50軒、土坑跡21基、埋設土器12基のほか、柱穴が多数確認されています。これらの遺構の配置から中央に広場をもつ環状集落であることが考えられます。また、遺跡からは土器や石器が大量に出土しております。土器を見ると、火焔型土器などの地元の土器をはじめ、東北地方に関連のある土器も目立ちます。土器以外では土偶・土製円盤、ミニチュア土器などの土製品も見つかっていますが、数はあまり多くありません。石器については、石鏃・打製石斧・磨製石斧・磨石類・石皿などが見つかっています。この中で調理具である磨石類や採取・加工具の打製石斧が多数占めています。

本遺跡出土の火焔型土器は、平成18年度に魚沼市指定文化財(考古資料)に指定されています。