考古学コラム Archeology Column

コラムNo.18 なじょもんクリスマスとスノーシュー

津南町教育委員会 佐藤雅一

ようやく津南に淡い雪が降り、大地を白く染めました。神様からの白い贈り物です。

今「なじょもん」には素敵なクリスマスソングが静かに流れています。
なじょもんらしいクリスマス? はて? 我が女性スタッフ陣が作り上げた「なじょもんクリスマス展」は静かに好評を得ています。

入り口では自然木で造ったトナカイとサンタさんのそりが出迎えてくれます。クマさんやタヌキさん、そしてキツネさんも赤い帽子をかぶりサンタ気分で迎えます。
体験実習で焼いた縄文土面も帽子をかぶり、白髭を付けて、縄文サンタの誕生です。夏に栽培していたひょうたんで作ったランプシェードは、素敵な淡い光を放出しています。

陶芸サークルの皆さんのクリスマスバージョン作品も目を楽しませてくれています。
また、体験実習では津南の自然素材で作った「クリスマスリース」は、多くの子どもたちが笑顔と笑い声の中でせっせと作り、お母さんへのプレゼントです。

縄文人の思いと技術を伝える「なじょもん」は、「津南らしさ」「縄文と自然」をテーマに開館から6年目に入りました。
その活動と思いは、右肩上がりに増加する入館数が評価を伝えてくれています。きっと、その最大の魅力は、講師の心溢れる接待と問題意識、そして楽しく丁寧な教えにあるのでしょう。

この冬は、スノーシューを中心とした野外活動を計画しています。15㌶のなじょもん広場をフィールドにスノーシューを履いて雪原での自然観察です。獣の足跡や糞、木々の春芽観察、そしてコーヒーブレイクは雪原に埋もれる縄文住居の中で・・・・・・。

淡い炎がゆらゆら揺れる縄文囲炉裏、ブナの実を土器で煎り、ドングリコーヒーを静かに飲み、古老の話に酔いしれる素敵な時間です。これこそ、「津南らしさ」であり「なじょもん体験」なのです。津南らしい「なじょもん」へ どうぞ おいでくださいね。