新潟市

大沢遺跡新潟市西蒲区稲島

ruin-ni02-de1
ruin-ni02-de2

大沢遺跡は、新潟砂丘を見下ろす角田山麓の高台にあります。遺跡の範囲は東西500m、南北350mに及び、標高30~50mにわたる高低差があります。遺跡は3つの沢に挟まれた尾根上に位置し、A~C地点の3地区に分けられます。現状はカキ畑と山林になっています。

昭和52(1977)年に新潟大学考古学研究室がB地区、平成元(1989)年に旧巻町教育委員会がA地区の一部の発掘調査を行いました。その結果、縄文時代前期終末から後期後半までに至る、連続して人が住み続けた痕跡が確認されました。特にA地区では、竪穴住居2軒、土坑、土器(ゴミ)捨て場が検出され、中期前葉の遺物が多量に発見されています。

出土した土器の中には、中期中葉の火焔型土器(「火焔土器ギャラリー」参照)や王冠型土器があります。また、復元された中期前葉の土器(12点)は、新潟市指定文化財です。なお、出土品は新潟市文化財センターに所蔵されています。